◇◇ どこか遠くで汽笛が鳴る音が聞こえた。薄っすらと意識が戻って来るにつれ、それも夢の一部に違いないと苦笑いが込み上げてきた。新幹線が汽笛を鳴らす筈がない。耳に意識を集中すると、それは場内放送の声だった。 「次は終点ながのとなりますー。お忘れ…
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