2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) めぐみが悲鳴を上げたその時、城の木橋がこちらに向かってゆっくりと降りてきて、堀の向こうとこっちを渡した。同時に巨大な門がゆっくり…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) 「旦那様!ご夕食の準備が整いましたよ」懐かしいマルチナの声。うーん悪くない。伸一は名残惜しそうにその穴に触れるとキッチンに向かっ…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) 「どうすればこんな削れ方をするんだ?」伸一は思わず口に出して呟いた。頭の中ではありとあらゆることを想定してみたが、誰か一人の、い…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) めぐみの指差したのは、廊下の中ほどにある部屋。ドアがほんの少しだけ開いていたのだ。「ああ、またこのドア開いちゃう。もう何回も鍵屋…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) ☆ またこれかよ。予知夢?まさかな。こんな露骨な予知夢があるかよ。黒マントの男は吸血鬼で、今オレの目の前に立っているんだが、なんだ…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) 「ところで、峰たちはいつ来るんだ?」「来週です。ちょうど私たちも向こうへ戻る週だし、先輩もまだお休みだし、夫婦揃って皆さんを出迎…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) そう伸一が叫ぶや意外な答えが返ってきた。「やめるのはお前だろう。お前さんニポンのヤクザか?」「な、なんだと?」「オンナノコを殴る…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) ☆ 『う、う、う、またあの夢か。「夢ではない」な?何?誰だ?「ふふふ、それは秘密。だがいずれ分かる。それもかなり近い将来」貴様は誰…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) めぐみはかなり酔っているらしくおぼつかない手付きで歯ブラシを動かしていた。「やふぇいはやっぱひとうひょうがいひばんでふねえ(夜景…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) ☆ 会場から部屋に戻るや伸一は激しい疲れを感じ、ベッドに倒れ込んだ。「先輩大丈夫ですかー?」相変わらず呑気なめぐみの声が頭上から降…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません)☆ 約二名ほどの特例を除けば皆、紳士、淑女ばかり更に音楽性の高いクラシック界の集まりだった。わずかな時間だったが彼らと良い時間を過ご…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) ジャンの言葉が伸一の頭の中をぐるぐる回り始めた頃、主賓席のテーブルではシュトレーゼマンと雅之の言い合いが再開していた。「雅之!貴…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません)「のだめちゃーん。そして伸一。お久しぶーり」「何が久しぶりだ。つい二日前まで一緒だったじゃねえか」「伸一!つれないことを言うもんじ…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません)「心が何だというのだ?」本心から分からない、という表情で首を傾げて見せた。伸一は怒り心頭に達し、会場に響き渡るような大声で叫んでい…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません) 暗黒のカリスマは、辺りに激しい放電を繰り返しながら悠然と会場に登場した。「あ!日本人?」めぐみの声を合図に、伸一の全身が強張った…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。(本物とは一切関係ありません) 針葉樹の壁に鉄の扉のエレベータが心地良い。エレベータボーイのなんという品の良さ。これこそ音楽の都なのだ、と伸一は幸福感が満ち溢れるのを感じていた…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。 (本物とは一切関係ありません)☆東欧で最も美しい街プラハはまた世界で最も美しい街の一つでもある。モーツァルトの交響曲「プラハ」やドヴォルザークの「交響曲第8番」、ベドジフ・スメ…

☆ 「うっぷぷぷぷっ!ひぇ〜」何度乗っても気持ち悪い。大学院の最初の年、めぐみがどこぞから仕入れてきた催眠術とやらでオレの”飛行機恐怖症”を治した筈なのに。しかし未だにこの有様はどうだ。めぐみの催眠術はインチキだったのか?いいや、そうか、分か…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。☆「きゃふーん!素敵ー。有名音楽家ばかりが集まるパーティーに御呼ばれするなんてー。私たちも一流音楽家の仲間入りですかねえー。天才音楽家夫婦ご一行様のご到着ーっなんて紹介されちゃ…

☆「はいこれ!」「な、なんだよ?いきなり」「なんだ?ってお仕事よ。往復のチケットと宿泊先の地図、それに今回の注意事項」こいつはいつだってそうだ、伸一は怒りが込み上げてきた。まるでオレをロボットか何かだと思ってやがる、少なくとも人間とは思って…

※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。『黒い・・・真っ黒な羽。カラス?大きい?なんて大きいカラスなんだ!いや、カラスじゃない。マント?黒いマントだ。マントが空を飛んでいるんだ。いいや違う、空じゃないぞ。これは。道だ…