その日、小学校の校門を出てから僕ら二人が向ったのは家と反対の方向だった。いつものことだが由紀が僕の腕を握って引き摺るように歩いた。僕は初めどこに行くつもりなのか訊いてみようと考えたが、どうせまた街のはずれのどこか、代わり映えしない所へ行く…
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