◇◇別離◇◇ 翌朝、早くに目が覚めたわたしは私鉄の時刻表を見るためにロビーへ降りた。私鉄は長野電鉄という一社しかない。更に単線だから、壁に張られている時刻表は単純なものだった。 取り敢えず父の元を訊ねてみようと思ったのだ。祖父母はとっくに死に、…
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