◇ 「由紀、由紀」 月が山裾から顔を出した時、僕らは鳥居の下に並んで座っていた。僕は由紀に肘鉄を喰らって目を覚ました。 「痛ててて。何するんだよう」 「あんたが寝惚けて人の名前呼ぶからよ」 「え?誰かの名前呼んだ?」 「ふん、馬鹿ねえ。ホントその…
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