それは街中に聞こえるんじゃないか、と思うほどの大きな泣き声だった。だが、顔を出したのは角の家のばあさんだけだった。それも窓越に老眼鏡を下げ、ちょっと見てみたというだけ。すぐにその姿は消えた。 突然、僕に色んな音が襲い掛かって来た。犬はもう吠…
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