以来、僕ら三人はずっと一緒に風呂に入った。この家の風呂が広かったこともある。家は小さいのに、風呂だけ別の場所から持ってきたような感じだった。だから僕ら三人で一緒に入っても全然狭くは無い。もっともそんなことよりもっと大きな原因があった。それは母だった。母が今でも夕食を食べ終わると必ず僕に「さ、たくちゃんも一緒に入ろ」と言って来るのだ。母にとって僕はまだ子供なのだろう。たしかに、僕はまだ子供で、それは自分でも自覚していた。なぜならもう大人になっている友達も居たからだ。
 少し前のことだが友人たち何人かで体育館の裏に集まったことがある。裕二という奴が凄いものを見せてくれるというのだ。僕にはその”凄いもの”が何なのかさっぱり分からなかったが、僕以外の何人かは予想が付いていたらしい。
「さあ、出すぞ!」
裕二がそう言っても僕は何が出てくるのか見当が付かなかったものだ。そして裕二がズボンを脱ぎ始めた。僕は、ポケットではなくズボンの中に隠すとしたらかなり大きなものだろう、と興味しんしんで見ていたが、脱ぎ捨てたズボンの中はどうやら空っぽだった。
「ほら!凄いだろう!」
という裕二の声を聞いても僕は何のことか分からなかった。一生懸命地面に置かれたズボンを覗き込んだのだが、何も無いのだ。
「たくちゃん!どこ見てんだよ」
健太が僕のわき腹を肘で突付いた。
「これこれ、これだよ」
健太の指が指し示す方に視線を移して、僕は仰天した。そんな僕の驚きように裕二は両手を腰に当てたまま満足げに高笑いした。
「すげえなあ、裕二」
健太が簡単の声を上げた。僕は驚きに一言も声が出なかった。ところが僕らの目の前に披露しているそれは大人の大きさだった。更に、血が充満しまるで怒っているように首を持ち上げていた。裕二はとても痩せていたし、小柄だったからその大きさは余計に際立って見えた。
「裕二、なんかちんぼだけみてえ」
僕が思わず口にしたら、みんなが少しずつ笑い始めた。
「ほんとだ。裕二ってちんぼと身体の大きさがおんなじになっちまった」
と淳司が苦笑した。すると誰かが「ちんぼ裕二だ」とボソっと呟いた。がそれはみんなに伝染し、誰もが「ちんぼ裕二」と呟いていた。
「なんだよう!変な渾名付けるなよ!もう見せてやらねえぞ!」
裕二は怒ってズボンを履いた。
「ああ、裕二、最後まで見せてくれるって言ったじゃん」
真人が叫んだが裕二は聞かなかった。「フン!」と鼻を鳴らすとクルリと背を向けて校舎の方へ去っていってしまった。
「まだ何か出し物があったのか?」
僕が聞くと、真人が「しゃせいだよしゃせい」と答えたのだ。ぼくが首を傾げると真人は説明してくれた。
裕二のちんぼがあんな風になったのは先週のことだという。風呂に入ろうと思い服を脱ぐと、なにか異物を感じたそうだ。それは股間にあったそうで、手で探ると確かな大きさと重みがあったという。なんだろうと思って見てびっくりした。そこには昨日までの何倍もある大きなちんぼがあったそうだ。最初、裕二は「病気になったのかと思った」
そうだが、よくよく考えると父のそれと酷似していた。「そうか、おれも大人になったのかもしれん」と思うと誇らしげな気持ちになってきたそうだ。そこでいろいろ角度を変えたり向きを変えたりして観察したそうだ。しかしそうするうち「触ったら気持ち良くなってきて、それでいじってたら突然、頭が痺れて白い液が飛び出した」裕二はそのまま脱衣所に倒れこんでしまったという。「あたり一面、べたべたになるし、母ちゃんはおれが転んだ音に驚いてドア開けようとするしで、参ったよ。慌ててドア手で押さえて『なんでもない』って叫んで、それからべたべたになったとこ拭くの大変だったぜ」という。「それ以来、エッチな写真みると固くなるのよー。ひゃひゃひゃひゃ」と言ってたらしい。
真人の説明に皆
「すげえな裕二。なんか、自信が付いた感じだよな」
などと感心していた。が、僕は違うことを考えていたものだ。
僕のちんぼがあんな恐ろしい大きさになったら、もう母は一緒に風呂に入れてくれないだろう、ということだった。だから僕は、あんな風になりませんようにと祈った。祈ったお陰か、その後も何人かが
「いや、実はおれのもでかくなってな」
などと自慢げに言ってきたが、僕のそれは変わらなかったのだ。
 お陰で僕はまだ母とも由紀とも一緒に風呂に入っていた。母が僕の服を脱がせてくれる習慣も変わらなかった。しかし僕は気付いていた。僕の中に別の僕がいて、今にも芽を出そうとしていることを。僕はいつの頃からか美和子の肌に興味を持っていたのだ。


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