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※テレビ版の「のだめカンタービレ」の続きを勝手に書いてみました。
(所謂二次小説で、本物とは一切関係ありません)
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「あー、随分と沢山おるなー。誰だ?彼らは」
「は!彼らは大学の同級生である清良というバイオリニストとともに創ったオケのメンバーです。観光旅行が主目的とのことですはい。ま、海外留学とかしてる所謂優秀な人たちは忙しいので勿論、参加してませんが」
「おー清良!懐かしい名前です。ファンタスティック、エキゾチック、まさにパールオブズィオリエンタル。いずれ我々の領域、まさに神の領域に足を踏み込んでくるでしょー」
「はあはあ分かりました!ま、神様方の悪趣味にお付き合いするのはいいですけど基本的にこれは犯罪ですからね!犯罪!」
「お役所みたいなこと言うもんじゃありませーん。ダイジョーブ!人が神を裁くことはできませーん!」
「ところでさっき出てっちゃった娘さんは、なんだ?伸一の元カノ?」
「でも、もーとっくに関係ありません!」
「いやー、あれはまだ未練たらたら・・・」
「ガー!!殺す!それ以上言ったら殺します!」
「ちょっと神様を殺したら、お金儲けが、、、ちょっとやめなさいよ!」
「うぷ!く、苦じい!や、め、て、、、」
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「とりあえず観光行きましょう!観光!」
という誰かの一言で伸一とライジングスターオーケストラの面々はパリの観光地に繰り出すことになった。これはいい、こいつらを部屋から追い出すチャンスだ!伸一は密かに微笑んだ。部屋に留まらせておけば、このまま夜中までドンチャン騒ぎをし兼ねないからな。ターニャも一緒に行くと言ったが、フランクが「僕らは授業があるから」とターニャの首根っこを引っ張った。ブツブツ言うターニャに「これ以上、留年したら退学だよ」とたしなめていた。良かった。こいつらまで参加したら一晩では済まないぞ。いる間中、酒盛りになってしまう。伸一は積極的に観光に出掛けよう!と声を掛けた。
皆が部屋から廊下に出たところで伸一は部屋のドアを閉めようとノブに手を掛けた。その瞬間、何やら聞きなれぬ機会音が聞こえた気がした。はて?なんか変だな?どこか窓でも開いてるのか?と思い、もう一度部屋の奥まで引き返して窓の錠を確認したが、全て閉まっていた。
「おい!どーしたんだ、千秋!おいてくぞ!」
という峰の声が聞こえたので
「ああ、おいてってくれ!」
と応えると
「あー!お前おいてったら、俺らだけじゃ分かんねーから!早く来てクレー!」
という返事が聞こえてきた。分かってるよそんなこと、と伸一は足早に入り口のドアを出て手際よく錠を掛けた。
「おい、何やってたんだよ?」
と峰が聞いてきた。誰かが部屋にいるような、いや、誰かに覗かれてるような気がするんだが、、、まあ、こいつらに言ったらまた騒ぎが大きくなってそれこそ家中大捜索されちまう。とりあえず知らない振りをしておこう。伸一は
「風呂の電気消し忘れてた」
と答えた。峰も他の仲間も「なんだよそれ」とか「千秋らしくねえなあ」なんて言ってた。が、それでいい、と伸一は思った。取り合えず今はこいつらを観光旅行に連れ出すことが先決だ。伸一は先頭に立ってパリの市街地へ向かった。