僕は布団に入ってから、今日一日のことを思い出してみた。なんだか変な一日だった。学校で淳司が新しいゲームを買ったって自慢してて、それで授業が終わったらみんなで淳司の家に行く約束をした。その為には由紀から逃れなければならない。しかし結局、掴まってしまって、よりによって裏山の神社なんていう退屈な場所に付き合わされた。それも天狗が出るなんて馬鹿馬鹿しい話で。だから僕は由紀に猛抗議した。すると、いつもは許してくれない由紀が、簡単に許してくれたんだ。だから淳司の家に行った。そこで淳司と先に来ていた真人や健太と一緒にゲームをやった。淳司のお母さんがお茶とケーキを持ってきてくれるというので僕らは、ちょっと中断した。その時、由紀の話をしたらみんな顔色を青くして由紀を心配した。僕もそう言われて心配になり、慌てて裏山の神社へ走った。すると由紀は一人でいて、僕を見ると境内の陰に隠れろという。隠れてるとなんと天狗が出てきた。でもそれは髭おじだった。僕らはなんだか急に髭おじと仲良しになってしまった。それから家に帰ってご飯を食べていつもみたいに母と由紀と三人で風呂に入って・・・そしたらちんぼが大きくなってた。母には気付かれなかったが、由紀にはすっかり気付かれてしまった。由紀は「お母さんには内緒にしとく」と言われたが、お喋りな由紀だから内緒にする筈が無い。それに由紀に秘密を握られるなんて最悪だ。
そう考えているうち、僕の頭には母の顔が浮かんだ。いつも明るく僕らの帰りを迎えてくれる母が、今日に限って僕らが帰ってきたことに気付かなかった。何か特別なことがあったのだろうか?父のことだろうか?父は子供の僕からみてもどうしようもない男だった。堪え性が無いから仕事を定職に就けず仕事を転々とし、警備の仕事だってもう5社目だ。それもどんどん給料が下がってるらしい。そして僕らが一番嫌なのはお酒。酒に弱いくせに毎晩酒を飲んだ。そして荒れた。何で好きな酒を飲んで機嫌が悪くなるのか僕には理解出来なかったが、それが父の飲み方だったのだ。しばしば母に手を上げた。挙句の果てに僕だけでなく由紀にまで暴力を振るった。母が僕らを守ろうと抱きかかえると
「なんだ!その目は!」
と更に怒り、母を殴った。そして決まってこう言うのだ。
「血も繋がってねえくせに!親子面すんのやめろや!」
僕は父は最低の男だと思った。言ってはいけないことを言う男。こんな男にだけはなりたくない、と思った。なんで母はこんな男と結婚したのだろう。母は、とても綺麗だったから由紀という連れ子がいても、きっともっと優しい男と一緒になれた筈なのに。でも、そうなったら彼女は僕の母にならなかった訳で、そこはとっても複雑だった。
 そして母は、僕のそんな思いを察してか頭を強く抱き締めてくれた。そして僕の耳元で言うのだ。
「お父さんはね、お外で沢山辛いことがあるの。私たちをね食べさせる為にいっぱい我慢してるの。だから堪忍してあげて」
 母のそんな気遣いも空しくいつからか僕は、父が家に居ないことを願うようになった。父のいない家庭は本当に幸せだった。
 ふと、マサ兄の顔が浮かんだ。髭おじと帰って来た時、僕と由紀はマサ兄と会ったんだった。水道メーターの点検だと言ってた。僕はマサ兄が父親だったらどんなにか幸せだったろうと改めて思った。長身で格好のいいマサ兄なら美人の母とはお似合いだ。母の方がちょっと年上だけど、今時、姉さん女房なんて沢山ある。
 僕はマサ兄と母の結婚式を想像しながら幸せな気持ちになった。勿論、子供は僕らだ。そうするうち眠くなった。

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